
世界の人々の健康のために、最先端の科学を追求し、より良い社会の実現を目指す社員の想いを紹介します

ノートパソコン一台で拠点を立ち上げ、グローバルに活躍するリーダーへと成長した一人の歩み。社員自らが成長を担うことで、アステラスでどのような可能性が広がるのか。そして一人ひとりの行動が、患者さんにより大きな「価値」をより速く創り、届けることにどのようにつながるのかをご紹介します。

Sandra Cifuentes
General Manager, Spain,
Astellas Pharma
2016年、Sandra Cifuentes(以下、サンドラ)はコロンビアのボゴタに到着しました。使命はただ一つ──アステラスの現地事業をゼロから築くことでした。彼女は社員第1号で、手元にあったのはノートパソコンと、拠点を立ち上げようとする強い意志と起業家精神でした。
「私たちのチームは新しい会社を創り上げ、自分たちの足跡を残すことができました」とサンドラは振り返ります。この挑戦は実を結び、1年足らずでアステラス・コロンビアは事業を軌道に乗せるだけでなく、利益を生み出すまでになりました。
この大胆なスタートは、その後約10年にわたる彼女のアステラスでのキャリアを方向づけました。その根底にあるのは、「自分の成長は自分自身が担うもの」という彼女の信条です。
製薬業界は急速に変化し続けており、企業は科学の進歩や規制の変化、そしてますます複雑化するグローバル環境への対応を求められています。その中で、キャリアは必ずしも一直線に進むものではありません。変化に適応し、自ら行動しながら、職種や地域を越えてスキルを磨いていくことが重要です。
サンドラもまた、自らの意思でキャリアを築いてきました。コロンビアで事業を立ち上げた後も、次の機会を待つことはありませんでした。役職ごとに関係者をExcelで整理し、現在の役割と次のキャリアを支えてくれる人脈を可視化しました。自らメンターを求め、継続的にフィードバックを受けながら、スキルを伸ばす機会にも積極的に挑んできました。

「声をかけてみると、20分も時間をとってくれる人が多いことに気づきました。私たちの周りには、成長を支えてくれる素晴らしいリーダーや仲間がいます」と彼女は言います。「自分の成長を待つのではなく、もっと主体的に動くことが大切です」
こうした姿勢が、彼女のキャリアを次のステージへと押し上げました。コロンビアのジェネラルマネジャーからラテンアメリカのエリアリードへとステップアップし、地域戦略の策定やコロナ禍におけるメキシコ拠点の立ち上げをリードしました。2022年にはシンガポールに移り、インターナショナルマーケットのマーケティング、カスタマーエクセレンス、マーケットアクセスを統括する役割を担い、アジア、ラテンアメリカ、中東、アフリカのチームを支援しました。
最近、サンドラは、これまでとは逆の選択とも思える一歩を踏み出しました。グローバルな役割から、再び国レベルのポジションへと移ったのです。ただ、彼女にとっては、2025年にスペインのジェネラルマネジャーに就任したことは、新たな挑戦に踏み出す機会でもありました。
「自分を試したかったのです」と彼女は語ります。「異なる地域、異なる役割、異なる拠点で、どれだけ価値を発揮できるのか」
スペインはアステラスにとって主要な市場の一つであり、彼女にとっては未経験の地域でした。またリーダーシップチームも一新され、すべてが新しい環境でした。まさに"未知のフィールド"──それこそが彼女の求めていた挑戦でした。
こうした不確実さを受け入れる姿勢は、彼女のキャリアを通じて一貫しています。限られたリソースでの拠点新設、コロナ禍における事業拡大、未知の市場でのリーダーシップ──彼女は常に「快適さ」よりも「成長」を選び続けてきました。
「変化は成長の機会を与え、成長することが変化につながります」と彼女は言います。「私たちが変革について語るとき、私たち自身が変革そのものだと考えています」
サンドラがキャリアを通して大切にしてきたことの一つは、率直なフィードバックを積極的に求めることです。年次評価を待つのではなく、日々、同僚や上司、メンターに対して、自身の強みや改善点について具体的な意見を求めています。
「自分の成長は自分で担うものだと、いつも伝えています。自分の成長の唯一のオーナーは自分自身です」と彼女は言います。「自転車に乗ることと同じなのです。他の誰かに自分の代わりに乗ってもらうことはできません」
彼女は他の人にも、同じように自ら行動することを勧めています。忙しいからといって遠慮する必要はありません。制度が整うのを待つ必要もありません。意識してネットワークを築き、利用できるリソースを最大限に活用することが重要です。
アステラスでは、メンタリング制度や部門横断プロジェクト、地域を越えて働く機会などが用意されており、サンドラはこうした機会を積極的に活用してきました。
サンドラにとってキャリアの成長は、単に組織の階層を上っていくことだけではありません。今の役割の中で成長し続けることにも、大きな意味があります。
「横に広がる成長や、今の役割の中での成長にも目を向けてください」と彼女はアドバイスします。「私たちには日々改善できることがあります。今のポジションにも、常に成長の機会があることを忘れないでください」
プライベートでもその姿勢は変わりません。スペインへの移住後、彼女はダンスクラスに参加し「初心者」に戻りました。「まだ自分は学び続けられると実感することが大切です。人は成長し続けることができます」
サンドラのストーリーは、アステラスの人材育成の取り組みを体現しています。急速に科学の進歩とビジネス環境の変化が進む中で、社員の成長と企業の成功は密接に結びついています。
職種や地域、役割を越えた機会を提供し、社員が主体的に成長に取り組む文化を育むことで、アステラスは変化に適応できる組織づくりを目指しています。
アステラスでのキャリアを考える人にとって、サンドラの歩みはひとつの示唆を与えてくれます。自ら挑戦し、成長に責任を持って行動すれば、その先には確かな機会が広がっています。
サンドラは言います。「恐れずに、まずは一歩踏み出してみてください」
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Voices of VALUEは、アステラスでキャリアを築いてきた社員を紹介するシリーズです。アステラス社員の多様なキャリアパスや経験、学びを通じて、個々の成長がどのように組織全体の革新と成功につながるのかを探ります。